漢方薬は、自然由来の成分から作られた身体にやさしい薬です。さまざまな症状に適した漢方薬があり、副作用も少ないため多くの人に利用されています。しかし中には、漢方薬独特の苦味や香りが苦手という方もいるのではないでしょうか。特に、顆粒タイプの漢方薬は口の全体に苦味が広がりやすく、飲みづらいと感じるかもしれません。とはいえ、漢方薬の作用を最大限に得たいなら、決められた量をきちんと服用することが大切です。そこで今回は、苦い漢方薬を無理なく服用するためのコツをいくつかご紹介します。まず、最も簡単な方法は、水ではなく白湯やぬるま湯で服用することです。水よりも温度が高い方が、苦味を感じにくくなります。また、口の中に漢方薬が留まる時間を少なくするため、少量の水で服用するのも良いでしょう。中には、味をごまかすためにお茶や牛乳、ジュースなどと一緒に飲もうと考える方もいるかもしれませんが、それは好ましくありません。水もしくは白湯以外の飲み物は、吸収に悪影響を与える可能性があるため、避けておきましょう。どうしても苦味が残るのが気になる場合は、服薬補助ゼリーを活用することをおすすめします。ゼリーで薬を包み込むようにして服用できるため、苦味を感じることなくスムーズに飲み込めます。ゼリーには、いちご味やレモン味など、飲みやすい味が付いているものもあるため、好みで選んでみてください。そのほか、カプセルに入った漢方薬を購入するという手もあります。あらかじめカプセルに入っていれば顆粒が口に広がらないため、ほぼ無味無臭の状態で飲み込むことが可能です。